お酒を飲んでいないのにベロベロに!?「ビール自動醸造症候群」を紹介!

こんにちは!薬剤師芸人の三部透です!

今回はお酒を飲んでないのに酔ってしまう不思議な病、「ビール自動醸造症候群」をエピソードとともにご紹介したいと思います!


ケース①

アメリカのノースカロライナ州で車を運転していた男性は、警察に飲酒運転の容疑で車を止められた。その男性は「酒は飲んでいない!」と一貫して飲酒は否定していたが、          血中からは0.2(2mg/ml)のアルコールが検出された。

この数値は、アメリカの運転が認められる限界濃度0.08%の2.5倍。

日本では約6.7倍のアルコール濃度と非常に高い数値だった。


ケース②

日本の農家を務めていた男性はある日、顔を赤くし嘔吐したため病院へ。           口からアルコールの臭いも認められ、検査してみると血中アルコール濃度が0.005%検出された。

また、胃からは「ファンガスボール」という菌の丸い塊が発見された。

なぜ


実はこの2人、本当にお酒を飲んでいなかったんです!

にもかかわらずお酒を飲んだような症状が出ていたのは、

2人の胃腸の中に「酵母菌」が生息していて、口から入ってくる食べ物をその菌が発酵させ、アルコールを作り出していたんです!

つまり体に生息する菌が作り出したアルコールで自ら酔ってしまったのです!!!

*イースト菌やカンジタ菌など。(性病のイメージのあるカンジタは性器以外に食道や腸に住み着くこともあります)

この不思議な病は「ビール自動醸造症候群」といいます!(他に腸発酵症候群、酩酊症とも呼びます)

名前の通り、ビールを勝手に菌が作り出してしまう病気なんです!

これぞ本物のビール腹っていうやつですね!!!

どうしてかかったか


極端な食事制限や抗菌薬の使用で、腸内細菌のバランスが崩れイースト・カンジタなどの菌が住み着きやすくなるほか、この症例が胃を切除した人に多くみられることから、          通常であれば胃酸で倒せるはずの酵母菌が、胃酸でやっつけられず結果として住み着いてしまったものと思われます!


またこの病気は海外よりも日本の方が症例が多く、食生活の違いが日本の患者数の多さに繋がっているとのこと。

酒をのんでないのに酔ったような症状が出てしまう人は、もしかしたら「ビール自動醸造症候群」なのかもしれません!

以上、飲んでないのに酔っぱらってしまう不思議な病気のご紹介でした。

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