正露丸って何が入ってるの!?

こんにちは!薬剤師芸人の三部透です!

今回はラッパのCMでも有名な「正露丸」について紹介したいと思います!
あの独特なニオイの薬にお世話になった人もたくさんいると思います。

実は正露丸は戦争を機にブレイクした薬なんです!

正露丸とは



正露丸は歴史のある薬で、昔は「征露丸」という名前で販売されていました。


これは当時始まった日露戦争でロシアに勝つぞ!という意味を込めて
「露を征伐する薬→征露丸」と名前がつけられ、病気にかからないように兵士全員に持たせていたことがきっかけでした!


(日露戦争の1900年代は、戦争での死者よりも病気でなくなる人の方が多かったので、
正露丸の殺菌効果を期待して持たされていました。)

当時は脚気という病気が流行っていたのですが、脚気は細菌やウィルスなどが原因ではなく白米を食べ続けたことによるビタミンB不足によるものだったため、結果として正露丸が効くことはありませんでした。



そして戦争から帰った兵士たちから、この薬を飲むと腹痛に効いたと評判が広がり、
ロシアに勝った戦勝ムードも含めて正露丸が国民薬として普及するようになりました!

ラッパのマーク

大幸薬品のHPより


正露丸といえばラッパのマークやCMの「パッパラパッパ・パッパラパッパ・パーラパッパ・パッパッパ」というラッパの音が有名ですが、これは戦争当時兵士に食事を知らせる際に使われたラッパの音楽なんです!


このように正露丸は戦争と密接な関係のある薬だったんですね!

正露丸の中身



正露丸は木(もく)クレオソートという化学物質が主成分なんですが、
これは、木を酸素なしで燃やした際に出来る、木(もく)タールという油から不純物を取り除いたものなんです!

(木クレオソートは紀元前から使われており、エジプトではミイラの保存をするために防腐剤として使われていました!)

木クレオソートの作り方


つまり正露丸は木の油で出来てるんです!

酸素ありで燃やし最後に出来るのはで、
 酸素なしで燃やすことを乾溜(かんりゅう)といって、最終的にが出来ます。(線香やえんぴつの芯など。)

酸素あるなしで燃やした時の違い


炭と灰の違いは、「炭」には「灰」と違って”山”がついてるため
酸素が薄い→酸素なしで出来る灰、のような感じで覚えて頂けたらと思います!


殺菌剤を飲んで平気なの?



先ほど正露丸の主成分である木クレオソートは、防腐剤としてミイラの保存に使われたり、殺菌剤として戦争に使われていたと言いましたが、
みなさんのなかに「消毒液みたいな殺菌剤の正露丸を飲んでも大丈夫なの?」という方もいるかと思います!


実は少し前までは正露丸は殺菌作用で下痢を抑えていると考えられていたのですが、

最新の研究で殺菌作用ではなく腸の動きを整え腸管内での水分を調整することで下痢を抑えていたことが明らかになりました。


また正露丸は主にから吸収されてしまうため、腸内細菌をやっつけられるほどの量が腸に移動できないことがわかりました。結果として腸内細菌の悪玉菌や善玉菌には作用しないとのことでした。

意外な効能効果



正露丸といえば腹痛や下痢に効く薬ですが、
戦争で万能薬と言われただけあって実は虫歯の痛みにも効くんです!

使い方は1~1/2粒を虫歯に詰め込むというやり方です。


これは歯の神経を麻痺させ一時的に痛みを引くことは出来るのですが、

何度もやると歯茎が炎症を起こし逆効果になりますので、一時的な対処としてすぐに歯医者さんに行きましょう!



以上、「正露丸って何が入ってるの?」でした!

いつも読んで下さりありがとうございます!

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