【市販薬】アレルギー薬と睡眠薬は中身が同じ!?~値段を比べてみたら意外な事実!~

こんにちは!薬剤師芸人の三部透です!

今回は、

「睡眠薬と鼻水などのアレルギー薬が実は同じ中身!」という記事です。


また同じ中身なのに値段もかなり違うんです!


☠紹介する医薬品には同じ薬効成分が入っていますが、商品ごとの用法用量に
 従うようにしてくださいね!
 また記事内で紹介した特定の飲み方を推奨しているわけではないのでご注意を!

睡眠薬とアレルギー薬の中身




市販の睡眠薬は漢方やハーブを除いて、
すべてジフェンヒドラミンという成分が含まれています。


そしてアレルギー薬であるレスタミンコーワ糖衣錠にも同じジフェンヒドラミンが
入っています!



このジフェンヒドラミンは、薬学的にいうと「抗ヒスタミン」という薬になります。



ヒスタミン”は、人間の体の中や食べ物にも含まれる活性物質で、
人間の体の中では肥満細胞*という細胞の中にたくさんヒスタミンが入っています。

「肥満細胞」
ウィキメディアコモンズより



*細胞自体が大きいので肥満と言われています。
肥満細胞が多いから太っているというわけではないのでご安心を!


そしてこの細胞に花粉などのアレルギー物質がくっつくと、
中からたくさんのヒスタミンが飛び出て血管や神経を刺激することでさまざまなアレルギー症状を起こします。


*食べ物にも含まれていて、カジキマグロなどの赤身魚チーズなどにたくさん含まれています。
もしこれらを食べてて舌がピリピリしたり、口の周りや耳たぶが赤くなったりしたら要注意です!


そしてジフェンヒドラミンは「抗ヒスタミン」、アンチヒスタミンです。
つまりアレルギー症状を抑えます!

アレルギー薬はこの効果を利用して鼻水やかゆみ・くしゃみを抑えてくれます!


鼻水やくしゃみなどアレルギー症状を起こすヒスタミンですが、

脳では覚醒作用や食欲、記憶力や学習能力などをつかさどっています。


そのため抗ヒスタミン薬を飲むと、ヒスタミンの覚醒作用を抑えて眠くなってしまいます!

つまり市販の睡眠薬はアレルギー薬の副作用を利用したものということです!


抗ヒスタミン薬は脳を鈍らせる?【鈍脳】

また抗ヒスタミン薬を飲むことによって知らないうちに、
学習能力や集中力が落ちるインペアードパフォーマンスというものを起こすことがあります!

海外の研究では、鼻炎のある人はない人に比べて40%が試験の成績が低下し、
そして脳に移行しやすい抗ヒスタミン薬を飲んだ人たちの70%に成績の低下が認められました!

「Seasonal allergic rhinitis is associated with adetrimental effect on examination performancein United Kingdom teenagers: Case-controlstudy」(J Allergy Clin Immunol2007;120:381-7.)より


記憶力や集中力の低下が抗ヒスタミン薬によってもたらされるということですね!



一方でヒスタミンを多く出すことによって記憶力を上げることも確認されています!

ベタヒスチンというめまいの薬を飲むと脳内のヒスタミンが分泌されます。

そこでベタヒスチンを飲んでから記憶力のテストをすると、元々成績の悪かったグループの正答率が25%から50%まで上がったということです!

しかし成績の良かったグループに同じことをすると正答率が低下しました!

「忘れた記憶を復活させる薬を発見-既存の薬物で記憶痕跡の再活性化に成功- 」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0111_00001.html



ヒスタミンは体の中で重要な物質ということですね!!!

同じ中見なの値段が全然違う!


そして中身が一緒の睡眠薬とアレルギー薬、2種類の値段を比べてみると
睡眠薬がとんでもなく高いことがわかります!


「睡眠薬ドリエル®]


ドリエルは1錠にジフェンヒドラミンが25mg入っていて、
12錠で1,900円、つまり1錠(25mg)あたり158.3円です。


次に

[アレルギー薬レスタミンコーワ糖衣錠]

こちらは1錠にジフェンヒドラミンが10mg入っていて、
120錠で800円、つまり1錠(10mg)あたり6.6円です。


そして市販の睡眠薬では、
成人は1日1回ジフェンヒドラミンを50mg分飲むように書かれています。




絶対にしてはいけませんが!


つまり理論的に言えばレスタミンコーワ糖衣錠をジフェンヒドラミン50mg分飲めば
睡眠薬と同じ効果を得られる可能性があるということです



そこで睡眠薬ドリエルとアレルギー薬のレスタミンコーワ糖衣錠の値段を、
市販の睡眠薬の飲み方である1回50mgで比較してみます。

ドリエルは1錠にジフェンヒドラミンが25mg含まれています。
つまり1回2錠必要なので1回は、158.3円×2の316.6円となります。

一方レスタミンコーワ糖衣錠は1錠にジフェンヒドラミンが10mg含まれています。
睡眠薬と同じ1回50mgにするには5錠必要です。
1錠6.6円なので6.6円×5=33円となります。


つまり睡眠薬として効果を示すのにドリエルは316.6円なのに対し、
レスタミンコーワ糖衣錠だと33円とうことです!

約10倍も値段が違うんです!!!


商品の効能効果が変わるだけで10倍も値段が変わるんです!
凄いですね!


念のためですが、この飲み方を推奨しているわけではなく
ちゃんと商品に書かれた用法用量を守って飲んでくださいね♪

用法用量を守った方がいいのはちゃんと理由があるんです!

薬が最大限効果を発揮するように考えられているはもちろんなのですが、
万が一副作用が起きたとしても助けてくれる「副作用救済制度」というのがあるからなんです!

副作用救済制度とは



副作用救済制度とは、病院などで出された薬や処方箋無しで買える市販薬で
入院するぐらいの副作用が起きたときに被害者や遺族を助けてくれる制度です!


~商品のパッケージに書いてあるコレです!~







そして副作用救済制を受けるには条件があります!

それは薬をちゃんとした目的で、用法用量を守って使用したかということです!

なので効き目を強くするために「もう1錠飲んじゃえ!」とか「酒で飲もう!」などは制度の条件に当てはまらない可能性が高いので、ちゃんと用法用量は守りましょう!!!



読んで下さりありがとうございました!
また間違いやご指摘などがございましたらコメントしてくださると嬉しいです!

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