【薬剤師芸人が解説】アンサングシンデレラ第5話


こんにちは!
患者さんに共感するために言う「お辛いですね」に上手く気持ちを込められない薬剤師芸人です!


今回は「アンサング・シンデレラ第5話」をわかりやすく解説したいと思います!



「第二の患者」

ドラッグストアで突然倒れ、萬津総合病院に運ばれた辰川樹里ちゃん。

彼女は娘娘亭(にゃんにゃんてい)の店主である辰川秀三さんの娘で、入院しているおじいちゃんが実は胃がんであると本人には知らされてないことに対して罪悪感を感じ、その結果摂食障害になってしまいました。

家族の仲は元に戻れるのか…本人には胃がんであることを告知するのか…


がんは患者はもちろん家族さえも精神的・肉体的に追い詰めてしまいます。
そういった心のケアを必要としている家族のことを「第2の患者」といい、摂食障害になった辰川樹里ちゃんがまさにこれでした。



摂食障害



摂食障害とは、食行動の重篤な障害が特徴の精神疾患で、一般的にイメージされる拒食症以外にたべすぎの過食症も含まれます。



摂食障害は様々な要因で起きるとされていて、今回の辰川樹里ちゃんは「おじいちゃんが実はがんで治る見込みがないのにだまし続けている罪悪感」でなったようです。そのあと、本人に告知をしてからはそう言った症状も見られませんでした。

がん



がんとは、遺伝子が正確にコピーされずに増えたがん細胞の塊です。

本来、正確にコピーされなかった遺伝子は「がん抑制遺伝子」によって修理されるのですが、年を重ねるにつれてこの遺伝子の働きが弱くなっていき、その結果、高齢になるにつれてがんになりやすくなってしまうんです。


「癌」と「がん」の違い



意外と知られてないのですが、漢字の「癌」とひらがなの「がん」では意味が異なります。

漢字の「癌」は、体や臓器の表面の細胞に発生したもののことをいい、ひらがなの「がん」は、「癌」を含むすべてのがん細胞に由来するものを指します。



そのため、細かく言うと白血病は「癌」ではなく「がん」ということになります。また、ドラマで相原くるみが目指していた「がん薬物療法認定薬剤師」の「がん」もすべてのがんを対象としているためです。


抗がん剤




がんの生命力はとても強く、より増殖をするために自らに栄養を与える血管さえも作り出します。これによって、正常な細胞が必要とする栄養が足りなくなっていくため、患者さんがしっかり栄養をとっていても脂肪や筋肉が衰弱していき、体がどんどん痩せていってしまうんです。

そこで、がんの進行を抑えるために抗がん剤が使われます。
今回、辰川太一さんが胃がんのステージⅣということで、実際に使われた薬が「シスプラチン」と「エスワン」でした。

シスプラチン




シスプラチンとは、がん細胞の遺伝子の本体であるDNAが増殖しないようにする薬です。DNAは二本らせん構造といって、↓のようにばねのような形をしています。

シスプラチンはそのDNAの間を連結させることによって、がん細胞が増殖できないようにします。


ただ、腎臓に負担が大きい薬なので、常に腎機能をチェックしながらの投与となります。刈谷さんが太一さんの腎機能を気にしていたのはシスプラチンの副作用が起きていないかチェックしていたんですね。


エスワン



「エスワン」とは「TS-1(ティーエスワン)」の略で、胃がんの標準治療でよく使われる薬です。3種類の薬が配合されていて、正確には「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤」といいます。

このうち最も重要な成分が「テガフール」で、これはDNAを作るのに必要な成分と構造が非常に似ています。そのため、がん細胞が誤ってテガフールを取りこみ、DNAはそれ以上増殖することが出来なくなってしまうんです。



一時期話題になった「アビガン」も、同じメカニズムでウィルスに取り込んでもらうことで抗ウィルス効果が発揮されると言われています。





以上、「アンサング・シンデレラ第5話」でした!
読んで下さりありがとうございます!!!

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